心臓手術前後の流れとか⑤ 心臓カテーテル検査編





 ここでは

2017年12月の心臓カテーテル検査について書きます。




先に入院前にしていた事について少し。


カテーテル入院をする前に入院治療費が高額になるので

協会健保へ限度額認定の手続きを行ってきました。


この限度額認定証をあらかじめ受けておくと、医療機関の窓口で提示することで、医療機関ごとにひと月の支払い額が自己負担限度額になります。

食事代や保険適用とならない費用(差額ベッド代)は含まれません。

今回は大部屋の予約を取ったの差額ベッド代(2人部屋や個室、グレートな個室は部屋代※ベッド代がもう少しかかります。)

あなたの収入はこれだけなのでこの病院での一月の支払いの限度額はここまでですよ。というもの。


そこで保険証と身分証明証を提示し申請用紙に必要事項を記入し、(担当の方が目の前にいるので確認してもらいつつ記入をしました)提出。

大体一週間くらいで書留郵便で認定証が送られてきます。


そして入院
4人部屋でしばらくお世話になる事に。私以外の方は皆さんご高齢な感じの方々でしたが夜になるとそれぞれいびきが激しく、病院の一階で買った耳栓ではあまり意味がありませんでした。要は充分な睡眠をとるためにはとても賑やかだった。と言うことです。後日アマゾンで買ったモルデックスの耳栓がとてもよかったので大部屋に入院されるかたにはそれを強くおすすめします。

モルデックス使い捨て耳栓8種 
↑アマゾン先生ページへ飛びます。金額は500円弱。かなり遮音できます。

市販のピルケースに入れて持ち歩いてます。集中したい時、周りの音を遮断するために使ってます


知り合いの人が大部屋に入院するときにこのモルデックスをお勧めしました。

効果は的面で術後の睡眠時間確保の為に大いに役立ったらしいので他の人にもお勧めしたよ!と言ってくれました。お役に立てたようで嬉しいです。

体力回復のためには睡眠は不可欠ですから



さて入院時について受けた検査や私自身が思った事を書いていきます。


入院日数は6日程度。来るカテーテル本番に備え現場を調べるため体全体の検査をすることになりました。


入院1日目

・採血

・検尿

・検便

・胸部レントゲン

・心電図(標準12誘導心電図)

・心臓超音波(経食道心エコー)


大きい病院なので検査場所と病室を移動するだけでも結構な運動量になりました。

この時の歩数は17000位だったと思います。体力作りにはちょうどいいですよね。

といいつつこの時点で重度の逆流症だったので毎日がへとへとでした。笑


経食道心エコーは胃カメラも飲んだことがないのに、いきなりその胃カメラよりも太いカメラを覚醒下で飲みこむ事になりました。

この検査も担当だった循環器内科医に検査予定時間を尋ねると「さあ、2、30分くらいじゃない?」と言ってたのにも関わらず90分間のえずき耐久レース。


喉の違和感には慣れようにも慣れませんし。

話よりも時間がだいぶ長い。

「場合により長くなることもあります。てヒトコト言えよ。」

いつも負担の大きい検査を軽い調子で言われていたので腹が立ってきてました。

担当医に言いたいことがたくさん沢山ありましたが薬と疲れで喋る気力を奪われそのままうなだれたまま病室へ。(そしてまた担当医への不信ポイント見事に増加)

基本的に何か不審な点があった場合はできるだけ早く担当医、スタッフの方に話をする事をおすすめします。


この検査の間、家族が病室で待機してくれていました。

その待機中に家族の電話に病院から電話があり、何かあったのかと思い慌てて用件を聞くと、なんと違う病院からの間違い電話でした。

「貴方の検査中に何かが起きて、緊急の連絡が来たのかと思って焦っちゃった。」といってました。



二日目

・頭部CT

・歯学部への歯科検診


三日目

・再び歯学部で歯科検診

・CT胸部から骨盤まで

・腎臓内科受診

・肝臓内科受診

・抹消血管超音波


これらのの検査は現在の検査も手術前の現在の血管動向に異状がないかを確認するための検査です。肝臓腎臓の検査は先天性心疾患の影響で鬱血で肥大したり異常の出やすい臓器らしいので検査を受けました。検査といっても血液検査と検尿です。

歯科検診は虫歯や歯周病が無いかの確認。もしそれらがあれば挿管をしたときに口から最近が入り、心膜炎等の重篤な症状につながりかねません。なので何かあれば術前に治療しておかなければなりません。


超音波検査はこの日は足の付け根等太い血管にエコーを当てての検査。

この時の担当の女の先生面白かった。

他の科の先生も話しやすくて面白かった。ごく一般的な会話のやりとりができるのは嬉しいですね。




四日目

・検尿

・MRI

・抹消血管超音波 この日は首

・腎臓内科 前日の検尿の検査結果説明


腎臓内科の先生に「腎臓は地味だけどとっても大事な臓器だからできる事なら一年に一回は検査してあげてね」と言われてましたがこの日以来、健康診断以外の検査は受けていません。そいえば。



五日目

・冠動脈造影検査

・右心カテーテル検査

・徐脈の検査

・左室造影


〇右カテーテル検査とは

左心室拡張圧、肺動脈圧、右心室圧、右心房の測定や心拍出量や右心昨日と左心機能や心不全の重症度、先天性心臓病の重症度を診断します


〇冠動脈造影検査とは

狭心症や心筋梗塞を確定するために行われる検査です。


〇左心室造影とは

治療方針の決定や手技・術式の決定に重要な役割を担う検査です。


〇徐脈の検査

徐脈とは通常1分間の脈拍が60以下になる事

ホルター心電図検査により安静時の心拍数が40前後の記録がありこの検査をうけることになりました。数本に分かれた電極のついたカテーテルを心臓内の洞結節をはじめとする各箇所に留置し、電気や薬物で刺激を与え異常が無いかを調べます。



所要時間はどれくらいだったか記憶に残っていません。

恐らく90分くらいだったのではないかと思います。

順番としては、局所麻酔の注射、カテーテルのガイド挿入、それから各検査。


20年前に受けたカテーテルはだいたい動脈周辺が重い。という印象でしたが今回は全くちがい終始強い痛みがありました。

局所麻酔の痛みから始まり、カテーテル挿入時の痛み。動かしている間の痛み。

非常に耐えがたいものであり、検査中ずっとうめき声をあげていたと思います。


億単位の検査機器に囲まれ、それぞれがいくら位するのか確認してみようと思いワクワクしていましたがそれどころではありませんでした。とにかく痛い。


検査中は裸眼で近眼の目では周りのものや各スタッフの顔もはっきりと見えませんでしたが大型ディスプレイに映し出された心臓内を動いているカテーテルの影は見えていました。


そんな中で当時のカテーテル担当医はアドレナリンが出まくっていたのか

検査中ずっと「あっ!」「えっ!?」「(血管が)硬い!」「えー!!??」と何度も叫んでいました。こんなにうるさい不快なカテーテル検査は初めてです。

こいつマジなんだ?

循環器内科の担当医もなぜこの医者に注意しないんだろう?と思いながら激しい痛みの中、順番に各検査が行われていきました。


造影剤を入れた後は体が熱くなります。たとえて言うならウォッカのストレートやテキーラを飲んだ後の感じです。

徐脈の検査で電気を流した時は不整脈が起こります。

その辺は経験をしてるのでまあこんなものかと思っていました。


何よりしんどかったのはカテーテル担当医の最後まで続く叫びのような独り言と検査後、穿刺箇所の止血圧迫後に言った「覚醒下でやったのは初めてだたったけどやっぱ痛かったかーわっはっはー」という笑い声でした。これは何とも言えない位の屈辱的な気持ちにさせてくれました。人間扱いをされていなかったのです。


ふざけんな。と叫ぶ気でしたが薬が効いていたこと、検査で体力が思っていた以上に消耗していたことで結局何も言えず仕舞いでした。

その後、自分の中で何とか折り合いを見つけ忘れていまたが、この検査から3年後の、腰からの強い痛みが起因となり、フラッシュバックに悩まされる事になります。


検査の時に自分の中でありえない。と思う事があればすぐさま担当医や、患者支援センターに意見を言わなければいけなかったな。と本当に強く思いました。






腰を固定されてるので起き上がることができません。検査が終わってからの晩ごはんは家族が面会時間ギリギリまで食べさせてくれました。感謝。


下半身を検査翌日の昼まで固定されます。固定でずっと動けないままでいると明け方になるにつれて腰の痛みが強くなってきました。

手や足をグッぱさせたり腰を揉んだりと循環を促しましたがそんなものでは到底間に合うはずもなく入院担当の若い先生が外勤先から戻って傷を確認してくれるまでは痛み耐久レースでした。

先生が帰ってきてやっとカテーテルの傷口を確認してもらいました。

先生からのGoサインが出ると腰回りの固定をはずしてもらえます。

外勤から戻ってきた先生はヘロヘロでした。

固定が取れた後担当の先生に「どうしても腰の痛みが我慢できなくなったらどうすればいいですか」と聞くと「麻酔を打ちますよ。」と言ってくれました。次回はそうします。


固定が外れてから二日ほど、残りの検査(後で書きます)を済ませ退院日。

「平田さん今日退院ですね。おめでとうございます」と声をかけてくれたのは今回の入院で担当になってくれた循環器内科の若い先生。先生を見るとフラフラで目が真っ赤。先生いつ休んでるんですか?」と聞いたら「あ。。う。。」と答えに詰まってました。

その先生を見て、そんなになるまで働いてくれてありがとう。どうか時間を見つけたら少しでも休んでください。そして自分の体を大事にするよ。と再度誓いました。


退院が確か土曜日だったので日曜日にゆっくりやすみ月曜に出社。

いつも通りの時間に勤務先へ出発。その前に自宅マンションの段差で転びました。あ。そういえば足にまだうまく力が入らないんだったわ。と、転んでから思い出しました。


みなさん、カテーテルの退院後はしばらくは足の動きを見ながら慎重に過ごしましょうね。


そんな感じで過ぎていったカテーテル検査です。




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