そううまくはいかないぜ
今日は夕方からぐっと気温が下がり、いつも半そでで過ごしていた職場も上着を着なければ凍えてしまいそうだった。「ああ。秋か。長い長い夏が終わり、あの体中に重くのしかかる年度の高い暑さや、皮膚が焦げ付くような日差しからやっと解放されたのだ。今年もまた気の遠くなるような長い戦いから生き延びた・・」と思った矢先にこの寒さ。頼むから、少しでも良いから夏の終わりから秋をもう少しだけ、この心地よい気候の穏やか気候にもう少しだけ浸らせてくれ。。そう思いながら今日も帰路についた。 そうそう私は難病の体を持ち、昔のようには体の自由が利かなくなった。行動範囲は昔と比べると驚くほど狭くなり、人との付き合いもほとんどしなくなった。それもこれも仕事をしながら日常を紡ぎ日々の生活を維持するためには避けられない。 行動範囲が狭くなればその分動作が少なくなる、人と会う回数がなくなれば人としゃべらなくなる。外部刺激が格段に減ってしまう。 大雑把なくせに一度何かを気にしてしまうと、そればかり考えすぎてしまう私は、「これだけ静かな暮らしをしていたら、自分の場合、もしかしたらボケてしまうのも早くなってしまうのではないか」そんな恐れで思考が一旦停止した。 ならば。なにか、その日に起きたことを毎日ドラマティックに書き続ければ、一日のインプット・アウトプットを繰り返すことになり、新しい刺激になるのではないか、やがて来る脳の老いも少しは遅らせることがっできるのではないかと思いついた。 ただ悲しいことに頭の中ではそれをするために何度もシュミレーションができるのだけど、結局思うだけで、全くそれができない。ただ淡々と時間を穏やかに滑らかに溶かしていた。ただただ、たとえようのない体の重さだるさを抱え、ソファに座り何かを読み体をやすめることしかできていなかった。行動に移すのが下手。そして体を休ませることも下手。それならばいっそのこと、立ち上がり、頭をすっきりさせ、いい加減何かを書かねば。と思い、思考の巡りは鈍いまま交感神経を優位にし、目をパキパキさせながら、思いつくままキーボードをたたいている。あまりにもありふれた、1億2千万分の一のそれがどうした。な日常。 次から次へと頭の中に浮かんだ物や形や感情の写真一枚一枚めくり、人生の時間を刻み続ける。カーテン越しの空を見ると、あと数日で終わるであろう秋の空が穏やかな月の明かりの夜空の...



