読了 香坂鮪 どうせそろそろ死ぬんだし

 今年も読了50冊を目指し淡々と本を読んでいる。

とりあえず、昨年の積読本から消化していこう。




今回は香坂鮪の「どうせそろそろ死ぬんだし」

(あらすじ)
探偵業を営む七隈は、余命宣告された人々が集う交流会のゲストとして、助手の律と共に山奥の別荘に招かれた。
二人は交流会の参加者と食事をし、親交を深める。しかし翌朝、参加者の一人が不審な死を遂げる。
自然死か殺人か。殺人であれば、余命わずかな人間をなぜわざわざ殺したのか。七隈たちは死因の調査を始め――。
やがて明かされる驚愕の真相とは?


探偵業の七隈からの

「車窓から流れるに景色に目をやっていたら、首吊り死体が目に飛び込んできた。」


一ページ目からインパクト大の語り出し。


舞台は余命宣告がされた人々が集まる山奥の別荘。

山荘の所有者の医師を初め登場人物のほとんどが病により余命宣告された人々だ。


1人、また1人となくなって行く中、それは病による寿命なのか、他殺なのか。




語り手の変動とともに、探偵とは、助手とは?と己のバイアスの狭さを思い知らされ、その端々に仕掛けられた作者の罠に見事にはまり続けた。




人間設定の不明瞭さから抜けた後にもう一度読むのもまたおすすめ。


腰椎から菱形筋まで突き抜けるような驚きがある。



もう何冊も書いてる作家だと思わせておきながら本作がデビュー作らしい。作者は現役の医師。生まれつきの循環器疾患とともに生きている私との親和性が高い。先天性心疾患の南春奈の律に「奇妙な指」と称された指は今まで生き抜いてきた彼女の戦いの証でもある。



昔は国内話題の本を読む機会は少なかったのだけど、、最近は国内で今話題の本を読むことも面白くなってきた。

メジャーなものは避けアングラ作品を読もう。と思っていた。その視点で見つけた本もまた素晴らしいものがありで、いまだに人知れず輝いた本を探すことも好きだ。


しかし、禁忌の子や乱歩と千畝という面白い本に出合うと、メジャーな本にも興味がわくようになり、最近は話題作を読むようにもなった。











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