新年あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
2018年が皆様にとって健やかで幸多き年である様お祈り申し上げます。


自分の病気と向き合う年、そして、家族、お師匠さん、友人、そして周りの皆さんからのお気持ちに支えられながらの一年だったと思います。
口一つではとてもじゃないけどお礼を伝えきれない気がしてなりません。

本当にありがとうございました。

今年も引き続き体に気を付け、美味しいものを頂き、音楽を聴き、
たとえ限られた事があろうとも
精一杯楽しんでやろうと思います


昨年末の仕事納めから、ここ数か月継続して読み続けていた
自分の疾患に関する資料に目を通すことから少し離れていました。
すこしリフレッシュ



と、いいつつ少しそのことについて書いてみる

現在私の抱えている疾患は僧帽弁狭窄閉鎖不全症というものです。
そして成人先天性心疾患の患者でもあります

病名の説明↓

僧帽弁狭窄:僧帽弁が十分に開かないため、左心房から左心室へ送られる血流が障がいされる。その結果左心房の血液がたまり、左心房に血栓(血の塊)が形成されやすくなる。
また肺にも水がたまり心不全につながる。

僧帽弁閉鎖不全:僧帽弁が完全に閉じないため左心室から大動脈へ送られる血液の一部が左心房へ逆流するため、適切な量を大動脈へ送れず左心室へ負担がかかり心肥大をきたす。進行すると心不全につながる。

僧帽弁:心臓の左心房と左心室の間にある弁
左心房が収縮すると同時に開いて左心室へと血液を送り込み、また左心室が収縮すると同時に閉じて左心房へ血液が逆流しないように働いている

自覚症状:不正脈、腹部の含み、手足のむくみ
日常生活に支障をきたす程度の呼吸困難、動悸、倦怠感

心臓の働き↓



治療としては
自分の弁を温存する形成手術がありますが私の弁はもう自分の組織では形成できない状態なので弁を人工弁に換える方法をとります。

人工弁置換手術は機械弁と生体弁のどちらかの一つを選択します。

機械弁はカーボン製でその耐久年数は一生だといわれています。
ですが、ワーファリンという抗凝固剤(血栓ができないようにする薬、傷を作ると結構出血する)を一生飲み続けることになります。
一生飲み続けるだけなら良いのですが女性の場合、機械弁を入れた妊婦は超ハイリスク妊出産を覚悟しなければなりません。ワーファリンを服用していると、妊娠初期の胎児の器官形成に影響を及ぼす恐れがありますし、妊婦胎児ともに命の危険にさられます。
教科書上の教えとしては担当医は機械弁をいれた女性患者に対し、妊娠を進める事はまずありません。いろいろな資料を読んでいると機械弁でも無事出産した。というデータがありますが必ずではありません。(比較的今の私の年齢よりも若い方達やったと思います。)胎児、妊婦生存率は数字上では50%と記されているものもありました。数字は残酷です。

生体弁であれば上記のようなことはありません、
心臓を良い状態にして妊娠を望めば子をもつ可能性はぐっとあがります。
ですが生体弁の耐久性は機械弁とは違い、一生ではありません。
15年前後程で再度人工弁置換手術をすることになります。
手術の前にまた精密な検査やカテーテル検査をし、開胸手術をするのです。





まだ比較的若い女性患者は上記のような選択を迫られます。
周りにはシレっとしてる様に見せてますが、私も本当に本当にどちらを選択すべきか入院期間中も考え続けていました。なぜなら、私も比較的若い女性患者に入ってしまうからです。

現在の健康状態、パートナーいない。この状態での妊娠出産なんてようわからん。非常にユニークすぎた元夫と送るハメになったパンチの効きすぎた結婚生活も相なって自分には家族を持つこと、ましてや子供を持つことを考えるのは…
9月の心臓血管外科での診察時では機械弁を望んでいました。
もう、ずいぶんと前に一人で生きていく覚悟をしていたので
機械弁でいいと思っていました。その事を外科の先生に伝えると、反論することもなくただ静かにお聞きになられてました。

ですが、自分の中では本当にこれでよいのか。という迷うはずっと付きまとっていました。診察を受けてから専門書読んだり、ネット上で見られる報告書や論文を見たり、
先月の入院期間中は時間があれば今までの事を紙に書いて考えをまとめる作業をしたりして、自分の中での答えを探していました。


ある日、教授の回診(白い巨塔の様なえらそうな感じではありません)時に再度話を聞かされ、考え直せる機会を得ることができました。
回診が終わった直後に自分が今よりも元気であったときにどう考えていたか。
この時はたしか水曜日やったと思います。

昨年、子宮筋腫ができ、その事を人に伝えた時に「もう(子宮)をとればいいが」と言われたことに対し、「この先何があるのか分からない。だから取らない」と答えました。

それが自分の中での正解だと思っています。



I'll rise up
In spite of the ache
I'll rise up
And I'll do it a thousands times again
For you 














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