2年前の昨日
Googlephotoの「○○年前の今ごろ」の写真で2年前のいまごろは開胸手術後に胸骨を固定している胸骨ワイヤーの抜去手術を受けていました。
思い出すままにぽつりぽつりと書いてみます。
どんな手術になるのか先生に聞く前に事前に自分でも調べてみました。ですがお医者さん方のツイートは一日をつぶやくスケジュールに「ワイヤー抜去した」等の文言はあっても患者当人のツイートやブログ等はなかなか見つからず。
検索ワードを変えながら探しやっと2件見つけました。
思った以上にワイヤー抜去を経験された方がかかれた資料は少ないようです。
胸骨固定プレートを抜去した学生さんの話と
もう一つは胸骨ワイヤーの話を閲覧。
学生さんの方は抜去後すぐに授業に出てていたらしく、違和感を感じトイレに行くと傷跡から出血。ガーゼがら血がしたたり落ちるぐらいの量。その後すぐ病院へ行き処置をし落着したようです。
もうお一人は胸骨ワイヤーを局所麻酔で抜去されたかた。確か、ブログではなくインスタか何かの投稿だったと思います。入院期間は3日程。
元々読んでいた各心臓外科やJstageの資料も含め、「だいたいこんな感じかな」と言う「イメージができたのでいざ心臓外科の診察。
先生とどの部位を抜去するのかを決め、「手術は全身麻酔でするよ」「へー。そうなんだねえ」なんていいながら入院できる日が決まったら連絡するね。てな感じで引き右続き仕事をしながら病院からの電話を待つことに。
年末位だとは聞いていたのでそれまでに仕事を片付け仕事納めも済ませました。
この間、結構困った担当と仕事をすることになり彼女からの鬼電で業務が進まなくなる。最終的には責任者までが出てきて謝罪の後、なにか不備があれば彼女ではなく私が代わりに行いますとの申し出でなんとか終了。
そして冬季休業に入ると同時に入院。入院スケジュールの予定は3日。長くても4日の滞在。
初日は検査、翌日手術。その後回復の為数日過ごす感じ。
抜去理由は胸骨ワイヤーの処置が悪かったことが原因での日常生活に支障がずっと及んでいたこと。なぜすぐ取らなかったというと当時ワーファリンを服用していて出血リスクを気にしていました。生体弁置換後はワーファリン服用が2,3ヶ月程度続きます。その程度であればワイヤー抜去まで充分待てる、と思っていたのですが予定は大幅に変更してしまいまさか1年7カ月も服用を続ける事になってしまいました。そして晴れて当時の担当医からワーファリン終了の許可をもらいその足で外科の先生にワイヤー抜去の手術をお願いする事に。
部屋に来る看護師さんたちはこちらの出方を確認できるまではかなり慎重に様子をうかがっている様子が見てとれます。この様子は退院後まで続きました。画像をみれば明らかに処置の甘いものでしたし。技師のおじちゃんにいたっては「なんだ。これ(ワイヤー)きたねえな」と。よかった。そう思ったのは私だけじゃなかったw
こちらとしてはとっとと抜去してもらい何かをするたびにこのワイヤーのせいで走る痛みから解放してくれれば問題はありません。循環器内科の元担当やカテーテルをした担当に比べると一患者とし扱ってくれるので得に不満はありません。ですが病院側には入院費の負担をお願いしてもよかったのかもしれません。
そんな事よりすっきりした生活まであと少しです。これが終われば出来る事の範囲がかなり広がる事は確定です。はようはよう。と思っている間に手術。
オペ室には珍しく担当の先生も来てくれていて始まる前に軽めの談笑をし、手術に挑みました。
麻酔の前後を合わせ時間にして2時間弱程。目が覚めると担当の麻酔科の先生がニコニコとしながら声をかけて様子をうかがってくれています。
手術の担当は小ぶりでぷりぷりした子熊のようなゆるキャラビジュアルな先生。とても変な人です。ですがICUで処置の前後を含め同世代の先生方と比べとても丁寧に綺麗にしてくれた先生でした。勿論他の先生も丁寧にしてくださってたのですがこの変な先生はとても丁寧な印象でした。
麻酔から覚めると30分程処置室で経過観察をし、問題がなければ一般病棟へ。
この時は年末年始で他の患者さんが外泊中で個室を取る事ができとてもゆっくりと過ごすkとができました。
尿道ドレーンは術後2時間程でとれ、5時間後には下の階にかる売店で買い物ができる程に。そしてこの日の夜に2年近くぶりに自分の腕枕で寝転がりました。
胸骨ワイヤーがあるとこの動作自体が凶器です。腕を上にあげたり上を向いたりするだけ胸骨が皮膚を破ります。そのわずらわしさから解放された最初の腕枕は、自分でやっとできるようになった。という達成感で感動で胸がいっぱいになり涙がポロポロと零れ落ち泣き疲れて寝てしまいました。
翌日は検査を数個受けこれで問題がなければ退院でしたが、やはりもう一日様子を見るみたいでもう一日滞在。
その間傷の消毒に来たのは弁置換時にも処置をしてもらったまた違う若い眼鏡の若い医者。おそらく閉創をしたのは彼であると思っています。手つきがなんとなくそんな感じだったし、外来で会ったときも他の顔見知りの先生方とは軽く話をしますが彼だけが私と目を合わせず、
そんなこんなで一日をゆっくり過ごし「明日で退院」ガイダンスをもらい就寝。
10時のチェックアウトに合わせそそくさと荷物をまとめスーツケースを片手に詰め所に挨拶。入院時に「忙しい中、個室を要してくださってありがとうございます。」と顔見知りの看護師さんに電話越しでお礼を言った時に「大乗ですよ~。年末暇なんですよ~♡」と言っていた意味がやっと分かった。
詰め所が殺気立っていない。笑。
スタッフの皆さんに「ありがとうございました~」と伝えると何人がでてきて皆手を振ってくれました。「またね~」なんて言われたけど「戻ってこーへんわ~笑」なんていいながら双方にこにこしながらお別れをしました。
その後、下の階の珈琲屋で一服してる時に部屋にコートを忘れた事に気付き、病棟に戻り「おかえり~」と言われちょっと恥ずかしかった話はナイショです。


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