久しぶりの読書
先日の休日は最近話題のミステリー「硝子の塔の殺人」を読み終わった。
本屋で見つけたときに帯に書いてある名のある著者の言葉に「んな、おおげさな」なんぞ思っていた自分をどつかなあかん位面白くて引き込まれてしまった。「今日はこれくらいにしておこう。でもあと1p読んでみようかな×∞のループにも引き込まれあっというまに読み終わってしまった。
料理と栄養以外の本で純粋に読書を楽しむ時間が体力的にとれていなかったのだけど、久しぶりに本を読むことを純粋に楽しめた時間だった。
そしてお次は同じ知念先生が書かれた「ひとつむぎの手」を購入。
こちらはミステリーではなく心臓血管外科の医師を主人公とした生々しい人間ドラマ。私達先天性心疾患持ちが物心ついたときから一緒に人生を歩んでくれている患者側からは見る事のない先生たちの話。主人公の一人の医師としての生き方を己の欲望や後輩への嫉妬、技術をあげること、キャリアを積み重ねて行くことももちろん大切なのだけど不器用ながらもその根底には後世の為、そして患者の生き方のためにそして家族や自分の為にその葛藤の中でもがきながらまっとうしようとする姿に胸を打たれる。
最後の数ページは涙なしでは読むことができない。
肥後やそのた教授の腰ぎんちゃくはともかく、我々一般職が想像もつかない程の激務の中、それでも尚患者たちに寄り添おうとする先生方の尊さをさらに身近で感じる事ができる。そしてこの作品を通し、心臓血管外科、一部を除き循環器内科の先生方、そして看護師さん、臨床検査技師の先生方、リハビリの先生、私達が快適過ごせるために検査に連れて行ってくれたり、配膳や清掃をしてくっださる皆様方へ改めて尊敬と受けた恩への感謝の気持ちにいっぱいになる。こうして今自分が生きていられるのも皆さんのおかげなのだから。
今週末はこの2冊をもう一度読もう。


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