朝ドラきっかけでジャズがまた流行るといいな
カムカムエヴリバディでジャズの事が色々な方へ広がるようになってきました。
私も元々ジャズは好き。十代の頃に聞いていたヒップホップのサンプリングの元ネタがジャズのジャズを探していたらディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカー、セロニアス・モンク等々と出合い、その後レコード屋巡りをするようになり、そしてAmazonでリバイバル版CDの販売が始まるとコツコツと買っては自宅で、そして社会人になってからはヘッドフォンで聞きながら電車通勤する時間というのが至福の時間となっていました。
聞き始めた切っ掛けはもっと厳密に言うと小学生の時に読んだ美味しんぼの8巻のソルトピーナツの回ですけどね😊
朝ドラはではルイ・アームストロングがフォーカスされていますが私が一番好きなトランぺッターはリー・モーガン。
若くして亡くなった巨匠クリフォード・ブラウンの再来とも言われた彼。
みるみると頭角を現し10代で既にディジー・ガレスピー楽団で演奏し、20歳でアート・ブレイキーのジャズメッセンジャーズの一員となりそしてモーガン名義で発表したサイドワインダーはジャズ史上空前のヒットをたたき出します。
そんな華やかな経歴の裏で彼は麻薬に溺れギグをすっぽかすことも多く、その日のドラッグを買うために靴まで売り払ってしまう始末、こんな生活が続けば周りとのいさかいも絶えない訳がありません。
そんな中でも彼をドラッグから遠ざけ、マネジメントも行いミュージシャンとしてさらなる飛躍を遂げる事ができたのは彼より一回り年上の愛人ヘレン・モアの献身的愛のお陰。
ヘレンとリーは恋人であり親友であり、そしてお互いを深く理解し合う関係でした。そしても周りの仲間たちもそんな二人を温かく見守っていたと言います。
だけども、リーはそんなヘレンを裏切り若い女性ジュディスと交際を始めます。
さすがにブチ切れるヘレン。彼女から別れを切り出すもリーは彼女をつなぎとめようとし戻ってきて欲しいと懇願します。
リー、何考えとんねん。
ヘレンから気持ち離れてんならとっとと離したれや
そしてヘレンも元さやに戻ってしまいます。
ヘレン。あかん。
とかなんとかヘレンに戻ってきて欲しいとお願いしたくせいに肝心のモーガンはジュディスとも関係を続けていたようで、お前マジ何考えとんねん状態です。
モーガンはある日のライブ会場でもヘレンではなくジュディスを連れてきていました。
ほんまこいつええ加減にせえ。
そして、そのライブ会場にも運悪くヘレンも来てしまいます。
ヘレンは勿論リーとジュディスが一緒に居てる所を見てしまい人づてにジュディスを店の外に出すようにお願いをしました。
リーがヘレンに近寄った時、運悪くジュディスも鉢合わせしてしまい、なんとリーはヘレンに「こんな女とは別れた」とかなんと言い放ちヘレンをひっぱたき真冬の雪が吹雪く中、コートも無しに彼女を店の外に追い出すのです。
ああ。マジ、リー、最低やな。
どれだけの絶望を感じたことでしょう。
身も心もお金も捧げ長年支え続けた愛する男性は自分よりも若い女性にうつつを抜かし、別れようとしたのにも関わらず自分からそばにいて欲しいいと言っておきながら
いざ鉢合わせするとヘレンをぞんざいに扱ったのです。
ほんま、リーええ加減にせえよ。
この後の顛末は皆さんが知っての通り
ステージの間の時間にヘレンに発砲され、病院に搬送はされましたがほぼ即死状態でした。
ヘレンがリーに放った銃は依然リーが彼女に護身用にとプレゼントをした銃でした。
ヘレンが居なければミュージシャンとして再び舞台に立ち輝かし未来がなかったモーガン。
その彼女を粗末にした成れの果ての出来事でした。
リー・モーガンの音に触れ彼の事を調べているうちに出会ったのがヘレンでした。
歴史に残る演奏家の背後には自分の人生をかけて献身的に支えた妻や恋人の存在があった事を忘れてはいけません。
リー・モーガンが好きだ。と言いながら
リー、お前なにしとんねんみたいな話になったけど私の好きなトランぺッターとその彼を朝得続けた強くも美しい女性のお話でした。。
曲もなんだけど本人もめちゃくちゃカッコいいのよね
コチラはヘレンのインタビュードキュメント映画
当時のタイトルは「私が殺したリー・モーガン」なかなかセンセーショナルなタイトルです
発売され即座にDVDを購入しました。もちろんタイトルはコレです。ですが引っ越し前の断捨離でCDとDVDをほとんど処分してしまい今は残っていません。
最近、ネットフリックスでも公開が始まりました。
コチラのタイトルは「私がモーガンと呼んだ男」英語のタイトルのI called him Morganのままですね。
今日は早く帰ってこの映画を見なければ
ヘレンはモーガンを射殺した後収監され監獄で数年過ごした後、故郷の教会に通うようになり残りの人生を誰かの役に立つことのためにささげたそうです。
もし、あの時ヘレンがリーと別れていたら
リーがヘレンとジュディスにちゃんとリレイションシップを表明していたら
リーがヘレンを吹雪の中にほりださなかったら・・
ヘレンがリーを殺さなかったら・・
そんな事を考えずにはいられません
どうかヘレンの魂が安らかでいられるよう祈るばかりです


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