お買い物やら美術館やら
調子は良いとは言い切れない体調の中でのなんかかんだで週末を楽しんだ。
ミュッテのシークレットセールでMad et lenのキャンドル。
FRAMAのフレグランス
ここのセレクトショップは2年前の子宮全摘手術の自宅療養中にリハビリがてら歩いている時に見つけたお店。
当時の自宅から少し離れていたとは言え、仕事で良く通る場所ではありなじみのある一角。小腹がすいたので住宅街の中を歩いていると一件だけ凛とした上に伸びる気の両開き戸が目に留まる。
両側は2、5程のフィックスの硝子。そこから店の中を覗くと黒と粗忽さの残るコンクリートの打ちっぱなしと漆黒と木目の美しいコントラストが見える。この隙間からでも店内から漂う不完全ながら何か心をグッと引き寄せる美しさに一瞬時を忘れる。
そこから目を離し、入り口回りを見渡すと、その出入口と思しき両開きの戸の場隅には手消毒用のアルコールディスペンサーが置いており、人が来るのは歓迎されている場所と分かる。ならば行こう。このまま通り過ぎると後悔すると思いその扉を開ける。
開けた瞬間になんとも言えない甘美な備考をくすぐる香りと窓から垣間見えた美しい空間の続きが見えた。
そして丁寧に設えられた陳列棚の上にはMad et lenのシリーズが並び、FRAMAもある。
そして作家作品の器や美しい絵が絶妙なバランスでそこに飾られていた。
自分の心にグッとくる店をみつけてしまった。その大きな喜びに興奮を隠せない。
お店のスタッフと色々と話をしながら、このお店の事、コンセプトや哲学等を伺う。
上階に上がっていくと仕立ての良い服や靴、鞄が並ぶ。どれも作り手の呼吸が聞こえてきそうな
術後のリハビリ、痛みで気が滅入りそうになるなかでも桜や春に芽吹く新芽の香りを感じながら(当時は3月)歩き、その日々の試練にまるでご褒美かのように現れた店。


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