家族が救急搬送

 と、言うわけで付き添いの為仕事を抜け搬送先の病院へタクシーで移動。

本人と対面した時は痛みで脂汗が額ににじみ出ていてその痛さがどれほどなのか理解できたけどアセリオが効いてきたころからだんだんと表情も柔らかくなり一安心。

自分で救急車呼ぶわ。と自分で私に連絡はできていたのでその分安心感があったけど。

それでもいつもお世話になってる家族になにかがあればさすがに心配はする。

救急の待合椅子へ行くとスタッフの対応もよい感じで力を抜きつつ処置をされていたのでまあ大丈夫かな。と。

結果盲腸でした。薬で散らせる選択肢もあったので本人は薬物療法を選択。担当の消化器外科医は手術でも薬チラシでもだいたい3,4 日位と言っていた。担当医は手術したそうにしていたけど本人の意思で薬で散らすこととなった。

救急搬送車の処置室に病棟の看護師さんたちが家族を迎えにきた。ここの病院では入院セットをレンタルしてくれる。パジャマ、歯ブラシ、タオルなどがそうだ。下着類はさすがに貸し出しをしていないので私が売店へ行きそれらを買い病棟へもっていくこととなった。

売店へ行き、下着売り場を探す。あった。

グンゼのザ☆肌着。色といいデザインといい。ザ☆肌着。である。笑ってはいけない。私はこれから痛みに苦しみ入院する家族のためにこの下着を買いに来たわけなのだから。

グンゼの下着の他に耳をきれいにするための綿棒、唇の荒れが気になると言っていたのでリップクリーム。そしてスキンケアが出来るものを買い、買い物袋をひっさげ病棟のある階へと急ぐ。入院病棟に付くと人が居ない。きょろきょろしているとニコリともしない神経質そうな看護師さんがでてきた。「きっと夜勤明けでつかれているに違いない」と思い、いつもほんとにご苦労様ですと心の中で唱えながら家族の名を出し、その目的を告げる。

そうしていると私の名を呼ぶ明るい声が向こうのほうから聞こえてくる。

救急にうちの家族を迎えにきてくれた看護師さんだ。3,4人ほどスタッフを引き連れ彼女たちの気も少しほぐしつつ状況説明をしていた人だった。その時の最小限で非常に分かり易い言葉で相手とのコミュニケーションをとりながらミーティングをしているさまを見て仕事の出来る方だな。とぼんやりとみていたのだけど、それに加えてなんだこの明るさ朗らかさは!しかもにこにこと笑い上戸でかわいらしいではないか!しかも病棟でのこなれ感も半端ない。実は師長さんだったのかしら?と思わんばかりのおおらかさ安定感そして安心感。
うちの家族多分良い方にたんとうになってもらえたぞ。と心の中でガッツポーズをしながら挨拶を済ませ、病棟を後にした。


気が付けば14時を過ぎていた、一安心したこともあり急激にお腹が空いてしまったので院内になる食堂へ足を運んだ。前回来た時はハンバーグ定食をいただいたので今回もそれに使用とオーダー、しかし既に売り切れてしまっていたためもう一つのお昼の定食、生姜焼き定食をオーダーした。もちろんお米を少な目にしてもらうことも忘れずに。

すこし遅かった昼食はそれはそれは美味しかった。せっかくなので食後は院内のパブリックスペースで温かいお茶片手に自販機で売っていたビスコ片手に少しゆっくりしてみた。

すこし時間が経つと隣のテーブルに高齢者女性に二人組が腰を据えて話を始めていた。ニュースをみながらお互いが思う事を話し合っているようだ「最近はなんでみんな殺した後バラバラにするんでえ」「あんなん綺麗に切り離しできんだろうに。皮とか骨とか切り離すの大変だろう」とかなんとか。院内でなんちゅう話しとんねん。とおもいつつ、その軽妙なしゃべり口調が何とも居心地がよく、そしてお茶で体が温まったことも相成り十数分ほどそこにいる時間を楽しんだ。

その後病院まえにいたタクシーをつかまえ職場に戻った。











仕事をおえるまでの間に、家族と一緒にくらしているかわいいいぬ(15kg)は私や母が暮らしているマンションでは規約上あずかる事が出来ず(部屋から外にでるまでだっこをしなければならない。我々には残念ながらその力がない)
家族の友人、トリマーを自営している子に段取りを付けあずかってもらうことにした。


いぬにはなぜ家族がいぬと離れた場所にいるのかを何度も説明し、これから行く場所についても話をした。いぬは嫌いな相手との好きじゃない車の移動でテンパりふてていたけどもそれなりに理解しようとしていたみたいだ。


いぬの事は後の家族に任せて私は帰宅。特性の強い家族のお陰で時間の予定が全然立てられず、母私ともどもカナリ疲弊していたがいぬの事が最終的にはなんとかなったのでとりあえず一安心だ。


それにしても疲れた。いぬをつれてきた人間の時間軸が独特過ぎて我々のスケジュールを全く予測することができず余計につかれてしまった。


帰宅後は疲れすぎて思わず可食に走ってしまった。

食べたものはゆでたまごの塩こうじ付け、アレッタとトマトの炒め物、ゴマ油で作ったマヨネーズに会えた人参。焼きポテトチップスにフルーツと家にあるものをもりもり食べてしまった。傍から見ればそれなりに健康的な食事なのかもしれないけども、今は胃腸の働きがとてもわるいので夜に固形物の食事を摂る事自体結構ヤバ目である。

案の定よるはお腹が張って眠れなかった。


しかし、救急搬送されたとは言え診断の結果大したことが無かった(自分を基準に表現してる。私も同じ病気になったことがあるが二度の手術と数カ月間の入院を強いられたのでそれに比べるとという意)のが何よりでる。


安堵感と膨満感で眠いのに腹のせいで眠りにつけない夜だった




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